ショートスティへの第一歩
在宅介護でのショートスティの利用は介護している家族にとってとても大事な息抜きとガス抜きになっているのだと思います。
gogo家でも両親を在宅介護していた期間に私が東京の自宅に帰る時、ショートスティを利用していました。
gogo家の場合は両親2人で同じ施設のショートスティがいいという希望があったので、早め早めの予約が必要でした。施設によっても雰囲気が違うので、両親が居心地がいいと感じてくれそうな施設を探すのは大変でした。
まず父が晩酌は譲れないというので、飲酒OKのところを優先し、あとは2人部屋か1人部屋であることなど。
いろいろな施設をケアマネさんや地元の知り合いに聞いたりして見学にも行き、両親のOKしてくれるところを探しました。
数か所見学にいきましたが、両親は現在住んでいる有料老人ホームのショートステイが一番気に入ったようなので、一度試してからはずっと同じところを利用していました。
温泉旅館ならまだしも施設に泊まるのには随分抵抗のあった両親でしたが、ホテルにでも泊まるつもりで気楽にいってみればと軽めに話をして最初のショートスティが始まりました。まわりの友人の親御さんも施設のショートスティには難色を示す場合が多いという話は聞いていたので、最初のハードルの難易度は高いと思っていました。
こちら側が申し分けないという気持ちがあると、ネガティブな印象になるような感じがします。
楽しいところに遊びにいくような気分で送り出す。そんな風に意識するのは大事なことだと思いました。
ショートスティの環境ボケ
ショートステイの利用は東京の自宅に行って帰る日数からするとだいたい3泊4日とか4泊5日にしていました。
本音を言えば10日でも2週間でも長めにできればというところだったのですが、両親の希望だったのでそれ以上は長くはできませんでした。
それと、長く自宅を離れれば離れているほど、自宅に帰って元の生活に戻るまでが大変な場合もあると聞いたからです。環境が変わるとその環境に慣れる時間が必要になるということです。
ショートステイ先でも自宅と環境が違うので同じことのように思いますが、ショートステイ先は介護スタッフの方達もいるし、環境に慣れるように上手にいろいろケアしてくれるので、一晩でかなり順応できるという話を聞きました。
ショートスティ先では利用者をお客様として対応してくださいます。さすがそこはプロの仕事だと思いますし、利用する高齢者のことを理解できているから可能なんだと思います。施設の仕様もバリアフリーということで使い勝手もいいのです。
そのような環境から自宅に帰ると生活する上での動線も違ってくるので、両親にも戸惑いは感じられました。長年慣れ親しんでした自宅なのに落ち着いていないような雰囲気がしたのです。
同じように要介護4でショートスティを利用していた友人の父親の場合はショートステイから戻ってくると、滞在した施設と自宅の環境の違いに1週間ほどは戸惑いの状態が続くというのです。
まだショートスティしていた施設にいるような感覚が続いて、家族との接し方もよそよそしくなるのだと。
当時要介護2だったgogo家の両親も軽度の環境ボケだったのですね。
私達はその症状を環境ボケと呼んでいましたが、まさに環境が変わって対応できない。時差ボケがあるのであれば環境ボケもあるよねって話していました。
ショートスティはもしかすると今後のロングスティ、施設入所などのきっかけになるかもしれないので、環境の変化があることも考えながら上手く利用できたらいいですよね。