コロナ禍での最後のお別れ・・・

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冠婚葬祭

淋し過ぎるコロナ禍の入院

親戚の70代の高齢者が入院したのは昨年。4月からは緊急事態宣言下の生活が始まり、何もかも日常が変わった頃だ。
シリアスな病状だったというのは後々わかったことだけど、家族にとっては本当に地獄のような日々だったと思う。

まず、手術などの説明や手術当日だけは面会は許されたけど、それ以降のお見舞いは一切NGだったそうだ。遠方にいる家族は帰省も我慢したという。万が一感染の多いところから無症状で帰ったとしても感染していないという保証はないし、PCR検査したとしても2週間はホテルで待機というか隔離滞在。それ以降は症状がなければ実家には帰れるけど、お見舞いはNG。
病床の親と面会したくてもできない。それならば帰省しても意味がないからと、この1年ほどは帰省はしていなかったそうだ。

医療従事者のことを思えばそれは納得できる状況だけど、闘病中の高齢の親に会えないのは辛いし淋しい。コロナ禍で不便なことを恨んだりするけど、一番会いたい時に愛する人と会えないのは想像を絶する辛さだと思う。
我慢することも多いけど 辛いことも多いコロナ禍。普通のことができないのが本当に遣る瀬無い。

最後のお別れもままならず・・・

1年ほどの闘病だった。その親戚は残念ながら旅立って逝った。
最後のお別れは東京の緊急事態宣言や地元の感染者が増えていることから叶うことはなかった。
コロナ禍は最後のお別れもいつもと同じようにはいかなかった。

火葬場や斎場などは人数制限があり、少人数しか参列できなかったと聞いた。斎場ではソーシャルディスタンスを保ち、椅子の数も減らされ、ハイリスクの高齢者は参列を遠慮したそうだ。
遠方からの家族は病状を知らされ、いつどうなるかわからない状態だったので早めに帰省してホテルで隔離滞在したそうだ。病院からはPCR検査で陰性を確認してから帰省し、帰省後2週間は家族とは接しないで待機するようにと言われたそうだ。
2週間してから体調に問題がなければ面会は可能・・・それまでは無事でと願いながらじっと時が経つのを待っていた・・・
そして、なんとか2週間は過ぎて面会はできたけど、親戚はそれからすぐに帰らぬ人となった。

親の最後にも立ち会えて、ひととおり参列できたのはよかったと言っていたけど・・・コロナ禍でなければ何度も帰省できたし、何度も会えたことだろう・・・

こういういつもと違う普通の日常が至る所にあるんだと思う。今、大きなイベントの開催が問題になっているけど、コロナ禍は普通に暮らしている人の日常も奪っているし、邪魔をしていることが一番悔しい。

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