また起きてしまった高齢ドライバー交通事故
97歳の高齢ドライバーが起こした交通事故。この97歳の男性は軽乗用車で42歳の女性をはね、死亡させた。その後、軽乗用車は信号待ちの車3台に衝突し、この男性を含み5人がけがをした。
この男性は自動車運転処罰法違反(過失運転致死)の疑いで逮捕された。
現場は、片側1車線の見通しの良い直線だったという。男性の軽乗用車は街路樹2本をなぎ倒しながら歩道に乗り上げ、数十メートルに走行したそうだが、ブレーキ痕はなかったそう・・・運転免許更新時の認知機能検査で問題は見られなかったそうだが・・・
ニュース番組では、ご近所の方はこの男性が車庫入れにかなり難儀していた様子や、新車なのに凹んでいるところがあったのをかなり心配していたようだと報じられていた。あるご近所さんは、親族の方に免許返納を呼び掛けていたという。
ついに起きてしまったか・・・という事故だったようだ。
亡くなった方やご遺族の方、そして怪我を負った方は本当に気の毒だし、こんなことはあってはならない。こんなことが起きる前になんとかならなかったのかと残念に思う。
事故を起こした本人、そしてその家族にとっても悲劇だ。
こういう高齢ドライバーの事故は回りの注意や働きかけがないと未然に防ぐことは難しいことだと思う。自分の親の運転は本当に大丈夫なのかと考えてみたい。
高齢ドライバーの運転免許更新って・・・
gogo家の母は80代初めまで運転をしていた。かなり危なっかしくスーパーなどの駐車場ではいつも斜めに止めても気にしない様子だった。70代後半で運転免許を更新する機会があった。たぶんこの様子では更新できないと思っていたので、それで運転にも諦めがつくだろうと考えていた。でも、難なく免許は更新できた。母が運転を卒業するように願っていた私はまた肝を冷やすことになった・・・
運転免許更新の有効期間は70歳の優良運転者(ゴールド免許)・一般運転者(ブルー免許)は4年、71歳以上の優良運転者(ゴールド免許)・一般運転者(ブルー免許)が3年。この更新の間隔はこれで大丈夫なのかとも思う。高齢者にとっての3年間って心身に変化がみられることもあるだろうし、もし変化があったとしても次の更新までは運転は可能ということになる。怖い気がするのは私だけだろうか・・・
今年から高齢ドライバーの運転免許更新時には、運転技能検査が義務化されるなど、高齢者講習制度が変わった。

警視庁Webサイトより
75歳以上の高齢ドライバーの場合は認知機能検査、高齢者講習、運転技能検査が義務づけられるようになった。これで免許更新のハードルは高くなったようには感じられる。
ただ更新間隔が現状のままでいいのかはちょっと気にかかる。
運転免許返納にも年齢を設定するのは・・・
運転免許を取得できる年齢は日本の場合だと16歳。それ以下だと技術が習得できたとしてもこの年齢制限があるのでOUT。
だとしたら運転免許返納も年齢で制限をするという考えもあるのかも・・・
でもそれは一部の都市部、例えば東京だったら、公共交通機関が充実しているから、自家用車がなくても移動には困らないと思う。対して地方の場合は公共交通機関が整っていないので、かなり難しいことだと思う。
97歳の高齢ドライバーが事故をおこしたのは福島県福島市の郊外のようだ。通勤も買物も自分に車で移動するのが当たり前のところだと察する。免許返納すれば自由に移動できなくなるし、通院や金融機関に行くのにも車がないと時間がかかるしかなり不便だ。
免許を返納しても移動する手段などの支援があれば何とかなりそうだけど、交通手段が今のまんまで免許返納だけが先に進むわけにはいかないと思う。
運転免許返納するなら返納後の交通手段も同時に何か考えていかないと・・・なかなか難しいことだと思う。