よくむせるのは誤嚥性肺炎の危険あり

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誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎の怖さ

友人のご家族が誤嚥性肺炎で旅立たれました。ご冥福をお祈りするとともに、今一度誤嚥性肺炎の怖さを考えたいと思います。

誤嚥性肺炎とは食べ物や唾液などが胃ではなく食堂から気道内に入ってしまうことで、引き起こされる肺炎です。

gogo家の父は誤嚥性肺炎に2回罹りました。幸い命にも別状がなく、今現在の食事は多少柔らかにはしていますが、とろみをつけるなどの工夫をして好きなものはほとんど食べれるようになりました。
2回目の時に1ケ月入院の経験があるので、誤嚥性肺炎のことはかなり警戒していて、少しづつ食べてよく噛んで飲み込むように注意しているようです。

誤嚥性肺炎という疾患があることは父が誤嚥性肺炎に罹った時に初めて知りました。70歳以上の高齢者の肺炎の70%は誤嚥性肺炎といわれています。90歳以上なれば90%。死亡率も高く、高齢者が罹りやすい誤嚥性肺炎は本当に日頃からの注意が必要なんだと思います。

私が父の誤嚥性肺炎が発覚した際に本当に怖いと思ったのは、急に食欲がなくなって当然胸を苦しみだしたことです。風邪のような自覚症状が数日前からもなかったので、いきなりの体調の変化に戸惑いました。すぐにかかりつけの先生に診てもらい、すぐ系列の病院に入院して検査が必要と言われたのですが、誤嚥性肺炎の疑いが濃厚とのことでした。
父本人が一番驚いたのではないでしょうか。本当に何の予兆もなく、突然のことだったので・・・

確かにむせることはあったのですが、飲み込めないということはなかったし、咳払いもできていました。先生に伺ったのは、高齢者の誤嚥性肺炎の場合は発熱や激しい咳などの典型的な症状はみられないことが多いということ。早めに気づいて受診するということが難しいのが誤嚥性肺炎の特徴でもあり怖いところだと知りました。

誤嚥性肺炎で入院するリスク

誤嚥性肺炎の場合は入院治療が多いそうです。
gogo家の父も3週間ほど入院しました。病気そのものは治療によって治るし、嚥下(口の中のものを飲み込んで胃に送ること)に関しても入院中にリハビリをしてくれることもありかなり改善しました。
むせないように注意して食事ができるようになり、本人にとっても安心して元の生活に戻れたのではないでしょうか。
入院中は症状の改善に応じて流動食から噛んで飲み込む食事に徐々にレベルアップしていきます。少しづつ元の食事に戻っていくのは楽しそうに見えました。
美味しいものをいままでどおり食べれる喜びを感じていたのではないでしょうか。

高齢者が入院するということは、病気は良くなる半面、筋力がぐっと落ちてしまうというリスクがあります。gogo家の父も1週間弱は寝たきりの状態だったので、それだけで入院前のように杖での歩行ができなくなっていました。リハビリも取り入れて少しづつ歩行の方もだいぶ改善してはいましたが、それ以降は歩行器が必要となったのは本人としては残念だったと思います。ただ、父の場合は早く元の生活に戻ってお酒も飲みたいし、好きなテレビを時間制限なく見たいという希望があったのでリハビリ専門病院への転院を選択しませんでした。リハビリを続けるかどうかはその人の考え方次第なので本人は納得しているのでしょう。

誤嚥性肺炎での入院に関わらず高齢者の長期入院は筋力だけでなく、認知機能の低下にも注意が必要です。場合によっては認知症を発症することもあるそうなので、病状は良くなっても元の生活に戻れない例も珍しくないと伺いました。
gogo家の父の場合も入院した2、3日目には夜間せん妄という症状がでました。辻褄の合わないことを言ったり、返答がおかしかったり・・・
父は発熱が続いた間だけでしたが、それがきっかけで認知症に進む場合があるそうなのでとても気になるところです。

重要な誤嚥性肺炎の予防

誤嚥性肺炎に罹らないようにするには、お口の中のケアや嚥下の際の注意など日常生活の食事面での対策が必要だそうです。
まずは口腔ケア。食後の歯磨きの際は舌も磨くこと。義歯もきちんと外して汚れを取り除くこと。お口の中の最近を減らして清潔にすることが大事なことです。
そして食事の際はきちんと嚥下できる姿勢を心がける。身体の状態にもよりますが、背筋をのばして食べると飲み込みやすいと言われています。高齢者は飲み込む力が低下しているので、一度にたくさんお口に入れないで少しずつゆっくりと食べるようにすること。調理の際もなるべく柔らかくなるよう調理し、飲み込みにくい食材にはとろみをつけるなどの工夫が重要です。また、食後は誤嚥を起こしやすいのですぐ横になるのは避けて食後2時間くらいは座って過ごすようにするのがいいそうです。

お一人暮らしの親御さんの場合には、帰省した際に食事中の嚥下の様子をよく見てあげるといいと思います。それと口腔ケア。帰省した際は体調などは気にすることは多いのですが、お口の中の状態までは余裕がないかもしれません。
誤嚥性肺炎の話をしたりして嚥下や誤嚥を意識できればいいのではないでしょうか。

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