親の食事は飲み込みが決め手
介護中の親のお食事には気を遣う。
美味しければいいと言うだけでなく、噛みやすく飲み込みやすように工夫が必要だったりする。
食は健康寿命や寿命そのものを左右すると思う、食べれることが大事・・・食べれなくなってくると一段階、また一段階と介護度も高くなるし、健康面での不安も大きくなる。
親の食事で気になるのはしっかり噛んで飲み込むことができるかということ。いくら大好物があってそれを食べたいと思っても、飲み込めなくてむせるようになるとそれが命に係わる事態になることもある。
誤嚥性肺炎になってしまえばそのまま回復しない場合も多く聞く。高齢者の死因では肺炎が多いのは知られていることだ。その肺炎のほとんどが誤嚥性肺炎だと聞いたことがある。
飲み込みむ力が弱くなれば嚥下障害がおこり、誤嚥性肺炎を引き起こす。
とにかくちゃんと噛んでいるか、しっかり飲み込めているかが大事。飲み込めないとむせて咳き込んでしまう。そんなことが続くと誤嚥性肺炎の原因になるので要注意だ。
誤嚥性肺炎を2度経験した父
gogo家の父は誤嚥性肺炎を2回経験している。
一度目は症状が軽かったので点滴でなんとか復活できた。二回目の時はレントゲン画像で肺の様子が白くなっている所が多く見えて、前回の時よりも重い症状だという事が一目でわかるほどだった。
そこまでの状態になると、症状もかなり重症で、すぐ入院となり、退院までは3週間かかった程かかった。
2回目の誤嚥性肺炎以降は、定期的に誤嚥の検査をして飲み込む力をチェックしてもらっていた。
1年ほどはやわらか食。その当時から老人ホームに居たので、お食事の選択は有無を言わせずやわらか食。言いづらいのだが、このやわらか食が全然美味しそうに見えない。栄養価の高い食材を柔らかく手を加えて、お野菜やお魚、お肉っぽく形成したもので、父にとってはかなり苦痛だったようだ。
美味しくなければほとんど残してしまう。なんとか食べれそうなものを作って差し入れるか、父でも食べてくれる市販のものをとにかく探した。
せっかく退院して元の生活に戻れてもきちんと食べえないと体力がなかなか回復しない。
とりあえず良さそうなものをお取り寄せして試食してもらうことから始めた。
自称グルメの父にも好評だった介護食
食べ物にうるさいgogo家の父。自称グルメじいさん。
嗜好がはっきりしていて、絶対美味しくないと感じたものは全く口にしない。母はとても苦労したと思うが、実は割とそうではなく外食やお取り寄せでお気に入りのものがあればそれでよし!!手間暇かけて行くるよりも、頼めば届くのでひょっとしたら手間抜きできて良かったのかも・・・
父も母も同じ老人ホームだったし、これまでもいろいろ差し入れはしたけど、時に「いまいちだった」と父に言われるのが癪にさわり、手間抜きでテイクアウトもしてきた。
やわらか食に関しても作ってみるのは吝かではないけど、「いまいちだった」と言われたらムッとするしそれってストレスの何物でもない。
で、まずはよさそうなものを何種類か取り寄せて試食した上で父に好きそうなものを試してもらった。
ポイントとしては①施設でも調理が楽なもの②見た目が普通食と同じ③予算的のもの③そして美味しいもの。
いろいろ試したけど実際にグルメの父に気に入ってもらったのはあいーという介護食だった。

こちらは冷凍で届くのでレンチンでOK。試食したけど美味しかった。特に父はお肉が好きなので。すき焼きや角煮、牛肉のワイン煮がお酒のおつまみにもなって気に入ったようだった。見た目は素材そのままだったし成形食ではなく、食材そのものを酵素の力で柔らかく加工しているとのこと。そのため見た目は普通食と変わりなく美味しそうに見える。父は主に夕飯のおかずとして食べていた。
今はこの介護食のお世話にはならずに普通食を食べているけど、やわらか食から普通食へのリハビリにはとても助かったと思う。
5、6年前よりも今は種類もメーカーも増えて好みに合わせいろいろ選べるようになったと思う。
介護する側にはたいへんありがたいことだ。