介護が他人事のうちにやるべきこと

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親介護のきほん

親の介護は突然やってくる

親の介護は突然やってくる。
もしかして・・・というような兆しを感じることはあるかもしれませんが、何も知らないまま親の介護は始まり、必要に迫られて制度を調べ、必要な手続きを調べ、何から始めればいいか途方にくれてしまうこともあると思います。
親の介護が始まるのはどんなきっかけがあるのでしょうか。

・脳血管疾患(脳卒中)
・認知症
・転倒などによる骨折や捻挫
・フレイル(高齢からくる衰弱)

この4つは親の介護のきっかけとしては特に多いものです。
自分のことが一人ではできなくなると、介助や介護が必要になります。
脳血管疾患や骨折などは長期入院が必要な場合があり、その間は介護を考える時間にもなると思います。親が入院している間は介護の準備期間なのかもしれません。
認知症やフレイルについてはある程度進行する過程があるはずです。同居や遠距離でなければ、日々の変化に気づくことが多いと思います。もし、親と遠距離にあった場合でも近所の人や親戚、兄弟などがちょっとした異変に気づくことがあるでしょう。
親の年齢が高くなれば親の様子を気にすることが必要だと思います。

gogo家の父の場合

gogo家の両親の介護は父親の方から始まりました。
父親は70代半ばに脳梗塞がきっかけで後遺症がのこるようになりました。脳梗塞は本当に突然のことだったので、父本人が一番驚いたと思います。
私は一人っ子なのですが、結婚して東京に住んでいました。丁度海外旅行に行く予定の前日に父が救急車で運ばれたのですが、私が知ったのは旅行から帰ってきてからでした。
父の容態は入院1日目から命に別状はなく、投薬治療で手術は必要ありませんでした。後遺症は治療次第だったのですぐにはわかりません。母としては娘に心配させまいとして、旅行から帰ってから知らせることにしたそうです。
後で父のことを聞いたときは気が動転しましたが、幸い治療は順調だったので知らせたタイミングを遅らせたのは母の優しさだと受け止めました。

父の入院は1ヶ月程だったと思います。もう少しリハビリを続けていたら後遺症も何段階かは良くなると言われていましたが、家に帰りたい本人の気持ちを尊重して、リハビリは半分程で退院しました。
後遺症としては歩行には支障はないものの半身まひが残り、利き手でない左手は握力が相当落ちた状態でした。その当時は要支援1で自分のことは自分でできていましたが、年齢とともに要介護1から徐々に要介護3になっていきました。現在は脚力のリハビリをしたおかげで要介護2にレベルアップしています。

脳血管疾患で麻痺の後遺症が残った場合は年齢とともに動かない筋肉が硬くなっていくようです。
少しづつ介護度が高くなっていくのは仕方ありません。意識してリハビリすることによっては父のように介護度が変わる場合もあります。

gogo家の母の場合

gogo家の母は転倒して大腿骨骨折したのがきっかけした。
70代はじめの冬に出先の駐車場で転倒。大腿骨の骨頭部分を人工骨に置換する手術をしています。その時はリハビリ病院への転院もなく、3週間ほどで退院し、杖なしの歩行も可能だったので特に生活にも変化はありませんでした。

その後70代後半で自宅で大掃除中に脚立からよろけて転倒し、2回目の大腿骨骨折。同じところを2日目の人工骨置換手術。この時は年齢的に身体機能回復にはリハビリが必要と言われてリハビリ病院に転院し3ケ月程リハビリの為に入院しました。
長期入院の為、認知機能が低下するリスクを説明され、ある程度覚悟もしていましたが、幸い母には変化はなく、杖を使用すれば歩行もできるようになって退院しました。
この入院中に病院の担当者からは、退院後の家での生活を考えて介護認定を受けることを勧められました。母は介護認定を受けるメリットも良く理解でいたようで認定結果は要支援1。入浴の際の椅子や歩行の際の杖など介護保険で購入したりしました。

この時は認知機能にも心配はなかったのですが、退院後は人工骨の影響で以前より膝の曲がりが悪くなり正座ができなくなってしまいました。母は茶道をしていたので、正座できなくなったことが相当ショックだったようで・・・茶道のお稽古にも行かなくなり、少しづつ物忘れが始まっていきました。
認知症の検査をしたのは退院から1年後だったでしょうか。

現在認知症と診断されて7年近く経ったでしょうか。現在の要介護3です。介護認定は身体的な事と認知機能などが決定のポイントになるようです。

親と介護の話していますか?

gogo家の場合も親の介護はずっと他人事だと考えていました。
親自身も自分は介護は関係ないし、介護なんてされるはずもないと思っていたようです。子供の世話にはなろうはずもないと信じていたのではないでしょうか。

私もまさか両親の介護をすることになるとは本当に考えたこともありませんでした・・・父が脳梗塞になるまでは・・・

現在両親は有料老人ホームという施設で暮らしています。この選択をするまではいろいろありました。ただ、私が一人っ子で地元ではなく東京に嫁いだことで、親の老後のことや、万が一のことなどは、結婚してから時々話すようにはしていました。
地元は雪国なので東京近郊に引っ越すのもいいとか、早めに老人専用住宅に住み替えるとか。
半ば冗談ぽい話でもありましたが、老後とか介護とか老人ホームとかいったワードは会話の中によくでてきていました。
その話の中で親がどうしたいのか、娘として自分は何ができるのか・・・
そして親の経済状況や交友関係などもやんわり把握できれば理想的だと思います。

親の介護が気になりだしたら、まず総合相談窓口である地域包括支援センターに相談すること。介護予防についても介護についてもいろいろと相談できます。
具体的な話になれば親をどのように介護していけばいいのか具体的にわかってきます。介護にはお金もかかるのでその点もクリアにすることは必要です。

gogo家の場合は一人っ子なので介護をどうちていくのかは親と自分の関係で選択できます。他に兄弟や姉妹などの家族がいる場合は費用などを話し合ったりすることも重要です。
何れにしても、まだ介護が他人事のうちに親のことを知っておくが大事だと思います。そして親が自分自身の介護をどう考えているのかも知っておきたいことです。

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