歩けるから不安かも
お年寄りはどうしてもこう転んでしまうのか・・・本当に「うちの親、転んで今入院している」って話なんだけど、今年に入って数回聞いている。
その中のお一人は先月亡くなってしまった・・・
転ぶ高齢者は自分で動けるから、動く時、動いている時に何かしらの原因で転んでしまう。杖をついていようが、杖なしだろうが自分で動ける高齢者はそれだけで転ぶリスクがあるという事だ思う。
例えばgogo家の父は脳梗塞の後遺症で下半身が少し不自由だ。自分で動けると言っても手すりがないと無理がある。少し長め移動は絶対車椅子で、トイレに行くとか短い距離の移動もちょっと危なっかしくなってきた今は車椅子を使うことが多い。
父のように歩くことに不安を感じていれば、無理して自分だけで動こうとはしないと思う。変に歩くことに不安がないと、自分で動くから、とっさの時に転ぶ確率は高くなると思う。
自分の親の事、歩けるから大丈夫と思っていたらちょっと様子を見てみるといいかも。
この間歩けるが当たり前だと思っていたら、今は危なっかしくなっているかもしれないし、当たり前のことだと思い込むのはちょっと怖いことだと思う。
転んだら一変する生活が待っている
老親が転んで骨折して入院・・・骨折して入院で多いのは大腿骨頸部骨折。大腿骨頸部骨折は手術して治療の場合が多いそうだ。症状によってはワイヤーで骨折した部位を固定したり、関節そのものを人工骨に置換したり、術後のリハビリも入れれば退院までは三か月は前後はかかる。
gogo家の母の場合もそれぐらいかかった。
老親が転んで骨折して手術。骨折そのものは時間が経てば回復するはずだ。でも高齢者の場合はそれからのリハビリが大きな壁なんだと思う。
数週間あまり動かない生活になってしまうと、筋力が相当落ちてしまったり、認知機能も衰えたりする。今まで普通にできた日常のことがすぐにはできなくなったり、どうするのか忘れてしまったりとリハビリには時間を要する。
転んで骨折する前の生活に戻れるのか、それとも全く一変した生活になってしまうのか・・・
自宅での生活に戻れるのか、それとも全く一変して施設の生活になるのか・・・
自分の身の回りのことができるのか、それとも全く一変して誰かに介助や介護をしてもらうことになるのか・・・まさか寝たきりなんて・・・
老親が転ぶということな想定しなかったことが起きるかもしれないということ・・・
やっぱり転ばないようにするしかない
老親の骨折を回避するには、やっぱり転ばないように周りで気を配ることが大事だと思う。高齢になると骨自体が脆くなるというのは周知の事実。
転ばなくても圧迫骨折というように、知らないうちに骨折している場合もある。
でも、少なくとも転ばないようにするば、転んで骨折というのはしなくて済む。
高齢者の転倒が多いのは意外にも家の中といわれている。家の中が一番安全だと思っていたけど、家の中は一番危険なのかもしれない。
家の中では油断してうっかり無理な動きをしたり、いつものことを気を抜いてしまっったりは誰にでも言えることだと思う。
親が住む実家には危ない所はないか、わざわざつまづくように物が置いてあったり、しまおうとしていた物がうっかりそのまま置いてあったり・・・
gogo家でも帰省する度に冷っとしたことがあった。たまにしか使わないお花の器が廊下に出しっぱなしになっていて、よく足を引っかけなかったと胸を撫で下したこともあった。
親本人たちにとっては長年住み慣れた家だし、大したことではないと感じているようだけど、その大したことないことで転んでしまうことが結構あるのも事実。ずっと見守るわけにはいかないけど、できるだけ危険は取り除いてあげる。
いつも電話ではしつこいくらい「転ばないでね」と親に言っている。
「転ばないでね」は「元気でね」と同じような意味なのかも・・・
転ばなければ楽しい老後があるような気もする。