高齢者施設の面会緩和

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コロナ禍と介護

コロナ禍の面会自粛

新型コロナウイルスが最初にニュースに取り上げられたのは今年の1月14日。その2日後には日本で最初の感染者が確認されたと報道されました。
その時はまさかこれほどの長い間、コロナ禍に晒されるとは想像してなかった人の方が多かったのではないでしょうか。
私もまさかオリンピックまで延期になるほどの最悪のこの状況は全く予想していませんでした。

今までも冬になると、インフルエンザの流行で両親の施設では一定期間の面会自粛というはありました。
それが真冬でもないのに両親と直接会えないなんて、本当に気持ちが落ち着かずストレスが溜まっていきました。
同じように親御さんが施設に入居してる友人が何人かいます。中には近距離ですぐ会いに行ける距離なのに会えない人もいて・・・ほぼ毎日面会に行って話をしてたまに車で外出して、順調に親との時間を共有していたのに、そんな日常が面会自粛によって突然奪われてしまったのです。
親御さんにしてみれば今までの日課も全く変わってしまい、娘とも会えず、どんどんふさぎ込むようになったのも理解できます。高齢者にとって日常が変わることは一番酷なこと・・・日々の環境が変わってしまうと認知機能にも影響があると言われています。

新型コロナウイルスの感染は確かに怖いのもわかりますが、コロナ禍後の生活のことも考える必要があります。
今までできたことが急にできなくなったり、知っていた顔がわからなくなってしまったら本当に不幸なことです。
確かに高齢者が感染したらリスクは高い。でも人と人との繋がり、特に家族との繋がりがなくなったら・・・
何でしょうか・・・ぬくもりというのでしょうか。会えないというのは本来感じあえるはずの親子のそういった感覚も忘れられてしまうことだと感じます。
長い期間の面会自粛・・・会いたい人と会えない苦しさ、辛さはまさに生身の感覚が置いて行かれた感じでしょうか。

施設の面会緩和

両親に直接会いたいとずっと思っていました。
半年ぶりの6月に帰省した時は両親と面会はできてもガラス越しの対面。
その頃はすでに緊急事態宣言解除とはなっていましたが、条件がありました。
地元市内在住者で出張や旅行などで市外へ出かけた場合と、市外在住者の場合は14日間の待機することが必要。15日目から直接の面会可能。その際は検温、手洗い、うがいした上でのマスク着用。面会時間は10分となっていました。

6月ごろはまだ東京だけは感染者もまあまあの数で14日間待機したとしても、はっきりした自信が持てませんでした。11月になった今よりも人の移動も少なく、東京から山形県に移動することは大変目立つことでした。
何より父が周りを気にしていて、「東京の娘が地元の人を感染させたなんてなったら大ごとになる」と何度も聞かされていたのです。その時はほんの15分のガラス越し面会をして、2、3日の滞在で東京に戻りました。

先月10月に帰った時は14日間の待機が10日間になると事前にお知らせがきました。4日の緩和は大きいと思います。緩和されたことで父の方も11日目に直接会う事にも納得していました。両親の施設のように面会緩和する施設は増えているようです。
11月5日の今日は帰省から戻って16日目に入ります。戻ってからも検温は続けていますが、体調も変わったことはなく安心しています。

面会緩和は会いに行く家族にとっても重要なことですが、施設で暮らす親にとっては少しだけでも日常に戻れるし、直接会うことでの刺激が大事なことだと感じています。五感なのでしょうか。まさにライブ感覚。
視・聴・嗅・味・触の五つの感覚。互いに顔を見て、声を聞いて、香りを感じて、触れあって、一緒にお菓子でお茶してお菓子の味も楽しい記憶となったり・・・

面会緩和によって家族がより会いやすくなることが望まれています。面会しても感染者が出ることのない状況が続けば躊躇なく帰省して親に会いに行こうと思う家族も増えるのではないでしょうか・・・
コロナ禍のwithコロナ社会・・・これがスタンダードになればいいと思っています。

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