エリザベスおば様が入院・・・
親戚にエリザベスと呼んでいるおば様がいる。
彼女は見た目も年齢も本家クイーン・エリザベスに似ているし、グレイヘア一のお洒落なアラ90。一族の中では一番リッチなので親戚の間ではエリザベスと呼んでいる。
このコロナ禍でなかなか会えない状況だけど、iPhone12proを上手に使い、耳が遠いので連絡はみなSMS。高齢の一人暮らしなので皆気にかけて時折メールで連絡している。
一人暮らしと言ってもラグジュアリーな都内の高齢者専用マンションに住んでいる。元気で自立している人は普通のマンションとして生活し、介護が必要になったら別フロアで手厚く介護してもらえるところだ。健康管理などはしっかりとしたパッケージがある。何かあったら必ず対応してくれるようなので安心はしていたのだが・・・
そろそろメールでもしようかと思ていたタイミングで「エリザベス入院」という連絡が入った。誤嚥性肺炎らしい。
当日の朝食まで付設のレストランでいつも通りのお食事をしていたようで、本当に急に具合が悪くなって搬送されたということだ。
エリザベスは既往歴もなく服用している薬もない。歯も万全で何本かだけがインプラントでほとんどが自分の歯。自分の歯でしっかり噛めるアラ90だ。それこそ親戚が歯科医院なので口腔ケアでも定期的にメンテナンスもしているし、ホワイトニングまで。白いきれいな歯で何でも食べれるから、コロナ禍以前は私たちも一緒に行けばいろいろご馳走してもらっていた・・・
まさかエリザべスが誤嚥性肺炎で入院だなんて・・・
誤嚥性肺炎は突然に・・・
誤嚥性肺炎と聞くと、嚥下障害があった場合に一番起こりやすそうな印象がある。食事の際に飲み込飲み込みが上手くいかないから誤嚥してしまうとか、よく噛み切れないお口の中に残っている食べ物を誤嚥してしまうとか・・・食事以外だと、唾液の誤嚥や逆流した物を誤嚥したり、痰なども誤嚥する場合もあるそうだ。
エリザベスは嚥下障害もなく、しっかり噛んでいたし飲み込みにもなんの問題もなかったんだけど、何かのタイミングで誤嚥してしまった可能性があるのか・・・年齢的な嚥下の衰えがあったのだろうか・・・
飲み込むということ自体は筋力も必要だし、年齢とともに筋力が衰えれば飲み込む力も弱くなっていくんだろう・・・知らないうちに誤嚥してしまったら、気がついたときは肺炎になっていたということもあるだろうし。
エリザベスまでもが誤嚥性肺炎になるんだったら、高齢者は誤嚥性肺炎にならないよいうに日常的に気をつけていくことが絶対のような気がする。
元気でよく噛んでしっかり飲み込めるような場合でも、食材によっては噛みづらかったり、飲み込みづらいものもある。
何でも食べれて、何でも飲めるような制約のない元気な高齢者ほど注意が必要だと思った。