金曜ドラマ「俺の家族の話」
昨日から始まったTBSドラマ「俺の家の話」を見ました。番宣などである程度のストーリーはわかっていたのですが、思った以上に面白いドラマでした。
介護を題材にしたドラマはありそうでないような気がします。
脚本は宮藤官九郎さん。能楽の家元という名家観山家ファミリーの長男で主演の長瀬智也さん。人間国宝で要介護1の認知症と診断された長瀬さんの父親の西田敏行さん。それから1話見た感じだと戸田恵梨香さんが謎めいた介護ヘルパーを演じています。
長瀬さんはピークを過ぎたプロレスラー。父親の在宅介護の為に引退して介護をしながら能楽師として父親の跡継ぎを目指すというストーリのようです。
観山家には長男、長女、次男の順の3人の子供がいます。他に養子が一人。家屋敷や能楽に関連した能面や衣装など、それと預貯金などの遺産もあるでしょう。介護と遺産相続や跡継ぎ問題などスケールは違うのしても超高齢社会の身近な問題が描かれていくのではないでしょうか。
昨日の1話では父親の西田さんの入浴介助やおむつ交換などの場面もあり、長瀬さんの自然な所作が印象的でした。
介護問題はいよいよ身近なものに
今までも介護問題が描かれているドラマや映画はありましたが、この「俺の家の話」はホームドラマでもあり、コメディードラマの要素もあり、笑える場面も満載でした。
なかなか介護と笑いは相いれない場合もありますが、軽く笑えるところはまさにエンタメ。介護を経験している人や介護士さんなど、介護に携わっている人にとってはあるある的な笑いもあったりして、楽しめると思いました。
私が一番感じたのは父親を3人の子供がそれぞれの立場で介護に関わるところ。一人っ子の私としては羨ましさもありました。一人でgogo家の両親を在宅介護することは現実的には難しいことだったので、もし私に姉妹か兄弟がいればどうだったのだろうとちょっと考えてしまいました。
それから長瀬さんはとてもガタイがいいので、車いすから浴室のいすに移動するのも手慣れた感じで自然な演技に感心しました。gogo家の父は長瀬さんほどではありませんが、歳のわりにはガタイがいいので、介助の際は体力的に大変でした。
ドラマのストーリー的にどうしても自分の両親の介護と比べてしまって見てしまうのは仕方ないことだと思います。
もちろん介護の中で感じる辛さや切ない場面もあり、社会問題として受け止めなければいけない要素もあります。
介護は誰にでも直面するかもしれません。「俺の家の話」は幅広い世代に見てほしいドラマだと思いました。
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