親を遠距離介護する

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遠距離介護

遠距離介護は遠くに住んでいる子が実家に帰省して同居していない親の介護をすること。
本格的な介護までいかなくても少し心もとなく感じてきた親の生活の見守りサポートすること。

帰省と親の見守り

gogo家では定期的に帰省して、親の病院の付き添いや日用品のまとめ買いなどをまだ介護までいかない親を見守るような感じで遠距離介護が始まりました。
最初は1か月おきとかで2泊ほどして母の手の届かないところの掃除、重いものの片づけ、買い物などをして次に帰省するまで間に合うよう準備しておくとか。
安心して安全に親が実家でできるだけ長く自立して暮らせるように、無理強いしてやってあげる感じではなく、なんとなく一緒に行ったり、やったりしてさりげないサポート。こんな風のに帰省すれば親と一緒にご飯を作ったり食べたりして、親の考えていることがわかったりするもします。今まで知らなかった親の考えていること、実家のお金のことや将来のこととかも話すきっかけにもなりました。
介護までいかない子の見守りサポートができる期間は今思えばとても大切な時間でした。
もしもこの先に親に本格的な介護が必要時になった場合にどうしたらいいのか・・・どうしてほしいのか・・・こういうことは親とのコミュニケーションがないとなかなかわからないことだし、たまに会っただけでは話にくいものなんだと思います。

6年ほどはそうしてきたでしょうか・・・家族の理解もあって私の好きなようにさせてもらってきました。実家近くには時間の余裕のある親戚はいるものの、その人たちも親に近い年齢だし、頼るわけにはいかないと現実を知るようにもなりました。
会社勤めしているわけでもなかったので都合はついたし、親に会いたいという気持ちも強かったのかもしれません。一人っ子なのに東京に嫁いでしまったという引け目もありましたし。

もし仕事をしていたらまた違う方法があったのかもしれませんが、今はこんな帰省の延長のような見守りと遠距離介護の経験があって良かったと思っています。

帰省と遠距離介護

定期的に帰省しての遠距離介護は帰省の度に親の変化も感じるようになります。
父の歩き方が安定しないとか、食事中にやたら咽るようになったとか・・・母の運転がちょっと怖いときがあるとか、車の駐車がずいぶん雑になったとか・・・同じことを何度も言うようになったとか・・・

時間の経過は辛いことですが年齢とともに親の老いを肌で感じるようになります。都度都度帰省して親に会っていてもその変化は実感していたので、年に1度の親との再会だとしたら、その変化はもっと大きな変化として感じたもしれません。

なんとなく2人暮らしはそろそろ心配になってきた頃、3回目の母の骨折がありました。
この時は1月。3回目の長期実家滞在になりました。
遠距離介護はしばらく父の身の回りの世話と入院中の母のサポートで在宅介護になり、嫁にいった娘があまりにも実家に長くいるので妙な噂もたちました。今となっては笑える話ですが離婚して出戻っきたと思われていたようですが・・・
地方の実家に長くいることは少なからず村社会的なところも経験した気がします。
それはひょっとしたらコロナ禍での「帰省しないでくれ」といわれるのと相通じるところもあるような・・・たまにしかいない人が帰省しても今は東京の人という感覚で見られます。再び地元に馴染むまではこういったストレスがあるのも遠距離介護だと思います。

これまでの母の骨折では術後すぐに退院して帰宅できたのですが、この時はリハビリ病院に転院しての3ヶ月ほどのリハビリが必要だと言われました。
父が自分の食事を作る習慣がないし、家事も一切したことがないので、母がしていたことを代わりにするための長期帰省の在宅介護。
母が退院して自宅生活が始まるとまた遠距離介護になります。そのためにも父と長期同居というのはいい経験だったと思います。人生初の父と娘の生活。それまでは母とは二人で旅行に行ったり、東京の私の自宅に遊びに来たりと母のことはわかっている方だと思っていました。比べて父のこととなるとあまりわかっていなかったような気がします。
父自身は今後の暮らしをどう思っているのか・・・一番気になっていることを時間をかけて知ることができる機会になりました。

親の介護は突然やってくる。漠然とした想像よりも少し設計図が描ければお互いに先が見えてくると思います。
特に一人っ子の私にとってはその時になって一人で考え悩まないために、帰省の延長のような遠距離介護は大切な時間だったのです。

遠距離介護
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