自分を大事にしないと親介護は続かないよ

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親介護のきほん

親介護は一人でがんばらないで

親介護は肉体的にも精神的にもきついと感じることは少なくないと思います。一生懸命親に寄り添って親を介護する人ほど親を優先して自分のことは後回しにしてしまう気がします。
以前実家で両親の在宅介護をしていた頃、そのことに気づかせてくれたのは両親の担当ケアマネさんでした。

一人っ子の私は両親にとっては自分一人しかいないという気持ちが強く、一時は周りが見えないほど両親の介護のことで頭がいっぱいな時期もありました。とにかく細かく、どこまでどうしたらできるのかと考える時間が多かった日々でした。
介護のことで何かわからないことがあると必ずケアマネさんに相談していました。ケアマネさんも私が自宅のある東京からや山形の実家に長期帰省状態のことを心配してくれていたので、いつも親身になって一緒に考えてくれました。

ある時、私が急に体調を崩して動けなくなったことがありました。ぎっくり腰とストレートネックが同時に悪化して全く動けなくなったのです。少し前に両親が同時に風邪をひいてしまって寝込んでしまい、クリニックや病院の付き添いや夜間のトイレ介助など寝る暇もなく動いていたので疲れが溜まっていたんだと思います。
何となく兆候はあったし、何もなければクリニックに行くのですが、それは考えられない状況でした。結局放置してしまった為に、自分自身が1週間寝込むことになってしまったのです。
幸い内蔵などの病気とは違い時間とともに良くなって復調しましたが、寝込んでいた1週間は何もできませんでした。その間の両親の介護はケアマネさんがヘルパーさんをスポットで頼んでくれたのと、親戚にお願いもできたので何とかなりましたが・・・

ケアマネさんからは、親介護をしているが倒れてしまうことやシリアスな病気になることはそんなに珍しいことではないと聞かせられました。
自分自身もシリアスな状態ではなかったけれど、実際に動けなくなってしまったわけで・・・
自分が寝込んでみて初めて親介護は孤軍奮闘では絶対無理だということに気づかされました。それと同時に、もし自分が倒れたら、親の介護はどうなってしまうのかと現実的に考えるようにもなりました。

 

親介護では自分も大事にして

親介護をしているとその日その日でやるべきことがあり、自分のことは後回しにしてしまうことは多いと思います。自分しかいないから自分がやらないと、自分がしっかりしないと・・・
そういう思いは親への愛情だと思うので、そういう気持ちはとても尊いものだと思います。

特に一人っ子の場合、実際に子供が自分一人なので親の面倒をみるのは自分だけという思いは強い気がします。
しかし、その一人の自分にもし何かあったら、親の介護はどうなってしまうのか・・・
忙しい毎日を送っていると意外に考えたりしないのではないでしょうか。働きながらの介護や最近は育児しながらの介護をしている場合もあると思います。
どうしても使命感が先に立って自分自身のことは見て見ぬふりをしてしまうこともあるでしょう。
親介護を続けていく上で一番気がかりなことは、介護する側の自分が親より先に倒れたり病気になったりしないだろうかということ。

親介護が始める年齢は40~50代が一番多いと言われています。
今日のネットで見た記事ですが、介護する子が仕事と介護の両立によって時間に余裕がなく健康診断も受けることも難しくなり、体調に異変を感じてもついつい我慢をしてしまうのだとか・・・
尊い親への愛情と使命感が介護する側の悲劇を招くこともあるということです。介護する子がいなくなってしまうのは親にとって最も悲しいことではないでしょうか。

親介護する自分も大事にする。そのためにも自分自身の必要な時間が確保できるようにすることが必要です。ケアマネさんなどに知恵を頂き、介護制度を有効に使いながら介護に向き合っていけると安心だし、余裕が生まれると思います。

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