ポツンと一軒家
昨夜見たテレ朝の「ポツンと一軒家」は島根県と広島県の県境の奥深い雪景色の中にある集落の民家だった。
民家が何軒かあるようにも見える衛星写真。現地に近い住人に聞いても全く見当がつかない様子。しかし実際に家はあるようだとも言っていた。
近くで除雪作業をしている人に尋ねると、90歳前後の男性が暮らしていることを教えてくれた。
とにかく雪がすごい。gogo家の地元も山の近くの方は豪雪地帯なので、そのすごさは想像できる。
ようやく目的地の民家に着いて、玄関を尋ねると高齢の女性が応対してくれた。
除雪作業の人が話してくれた90歳前後の男性というのはこの女性のご主人だった。
女性は86歳だったけど、お肌がつるっつるでとてもきれいな方で、多少腰が曲がっているようではあるけど、86歳よりはずっとお若く見える。
話を聞けば、88歳のご主人とお二人で暮らしているそう。あとから帰ってきたそのご主人も男前な素敵な方だった。
限界集落でも本当に一軒しかないところ。お店とか医療機関とか・・・何かあったらどうするのだろうと何も知らない私はすぐそんなことを考えてしまうけど・・・
そんな思いはスパッと消えてしまった。
スーパーアラ90ご夫婦にあっぱれ
夫88歳妻86歳のアラ90ご夫婦。gogo家の両親とにたような年齢。
年齢だけ見れば危うい高齢の2人暮らしと想像してしまうけど、全くそんな話ではなかった。
今でも身体を動かして人に頼らす自分たちで暮らしていることが、何よりも若さと健康の秘訣だと感じた。なかなか皆出来ることではないと思うけど、基本的な人間の暮らしというのを考えさせられたようだった。
聞けばこの地は以前「たたら製鉄」で栄えたところでもある。若い頃ご主人は製鉄やパルプ製造などに携わり、奥様は護岸工事、道路の拡張工事などの仕事をしたという。ご主人は今もまだ雪が深く残っている家の雪下ろしもしていて、毎年長年やってきたことだから当たり前にしているそうだ。
便利なものの方に目が向けられる今、時にコロナ禍の今は家にいながらいろいろなサービスを受けることができる。今は自分でしなくても、ネットで申し込めば食事もできるし、家事なども頼める時代。
ご夫婦を見ていると、自分で自分のことができるお手本のようだと思った。
自分にもできるだろかと考えたけど、それは今までのお二人の生き方の延長線上にあるのだと思う。
若い頃からお二人とも自分たち地を守り家族を守り、一生懸命に働いて積み重ねてきた人生の上に成立することなんだと思った。
105歳まで母を介護
ご主人の母親は昨年105歳でなくなったそうで・・・
ご長男のご主人の母親は 戦争で夫を失い女手一つで 6人の子供を育てたそうで、その苦労は想像を超えたものだったに違いない。 ご主人はその母親を 105才で亡くなるまで 20年間、毎晩隣に寝て介護されたそうで・・・番組ではご夫婦と母親との3ショットの写真も数枚紹介されていた。どの写真も生き生きしている様子が印象深かった。
今はご夫婦お2人暮らし。
アラ90の2人は自分自身が介護されていてもおかしくない年齢。そのご夫婦がつい昨年まで老々介護をしていたことには、頭が下がる思いでいっぱいになった。
ついつい自分と比較してしまう。比較したところで落ち込むだけなんだけど、そのご夫婦より30年も若い自分のことを客観的に見ずにはいられない・・・
ご主人が「これから何年生きるか判らないけど欲しいものは何もない」と言っていた笑顔が心に残る。
いつまでもお元気でお二人揃って楽しくと願う。
とても素敵で感動的な100回記念の「ポツンと一軒家」だった。