終の棲家タワマンの思わぬ格差社会

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施設のこと

 

憧れのタワマン老人ホーム

このところよく見かける65歳以上の高齢者だけが入居できる高齢者専用のマンション型有料老人ホーム。
義理母の友人が入居しているので何度か伺ったことがあります。
噂には聞いていたけど、入り口にコンシェルジェもいて最初の印象は本当に高級マンションといった感じです。エントランスには大きなフラワーアレンジメントというかオブジェっぽい雰囲気のお生花が飾られていて、重厚感がありゴージャスな気分にさせれくれます。
共有のラウンジや最高層階にはゲストも利用可能な朝昼夕のお食事が楽しめるレストランやバーテンもいるホテルのようなバーも備えてあるました。館内にはクリニックもあるので出かけなくても館内で受診できるのも安心の一つです。介助や介護の必要のない入居者が多いそうなので自分の車に乗りたい場合は駐車場も契約もできるそうです。
そう、ここには高級タワーマンションと同じファシリティを持ち、老人ホームと同じような安心も兼ね備えた理想のシニアライフがあるのです。

万が一介助や介護が必要になった場合はケアマネージャーも常勤しているので介護認定やその後のヘルパーさんの派遣なども手厚くしてくれるそうです。そして認知症や身体的に自立できなくなった場合は介護付きのフロアがあり、お部屋は移動しなければなりませんが同じ建物で継続して暮らすことができるそうです。
自立できて自由に生活できるうちは普通に分譲タワマンとして過ごし、介護が必要になったら介護対の部分を利用できる。これは先々を考えると理想的なシニアスタイルです。さすがにこういう優良物件な施設入居にはかなり高額なお金がかかります。最近よくお見かけするとはいえ入居できる人は本当に限られた人達だと思います。ちなみに介護付きのフロアに移動する際も別途数百万円掛かるようです。

憧れのシニアライフもお金次第というところでしょうか。

ゆとりのシニアライフにも格差社会

普通にいろいろな世代が暮らすタワマンでは下層階と高層階ではエレベーターが違ったり、利用できる共有施設も違ってくるところがあります。高層階に行くほど価格も違うのでそれは理解できます。やはり高層階は景観がすばらしいし何といっても他人より上にいるのは気分のいいものだと思います。

高齢者専用の高級タワマンの生活ではゆとりのある老後を謳歌する和気あいあいとしたキラキラした日々を想像します。同じような年代の同じような境遇の人達は価値観も合うだろうしホテルライクのゴージャスな楽しいシニアライフを送っていらっしゃると疑う余地はないとは思っています。

でもちょっと想像は違う部分もあるようです。タワマンならではの住んでいる階が何回かでちょっと居心地が悪いと感じることもあるんだとかで・・・
6階のAさん、15階のBさん、25階のCさん、30階のDさんは皆さんお一人暮らし、その中のボスは30階のDさんということらしいです。名前で呼べばシンプルなのにプラスして住んでる階数もつけてしまうそうです。ついつい下層階の人はそれがかなりのストレスになっているようです。
終の棲家としてせっかく安心できる場所を選んだのにおもしろくないのは当たり前だと思います。
普通のタワマンも高層階が人気なのと一緒で、ここでも高層階が大人気の為、募集の際は高層階からどんどん申しこみがあったそうです。高層階が空いていたら高層階に決める予定だったのにとAボヤさんはボヤいていましたが・・・
差別社会というのはちょっと大げさでしたが、ご本人にしてみたら似たような気持ちになることがあるようです。決して気持ちのいいものではないので、6階のAさんなどと呼ぶ合うようなグループとは適当にお付き合いするようにし、なるべく関わらないことにしたそうです。一度勇気を出してやってみたら気持ちが楽になって新たな人間関係も生まれて楽しいシニアライフを過ごしているようです。

終の棲家だからこそ情報をたくさん集めて本当に納得できる場所が選べたらいいですね。自分のこともそうでありたいと考え始めるお年頃になってきました。Aさんのような先輩方とのお付き合いも大事にしながら日々の様子を見守りたいと思います。

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