実家の通りを1日何度も通るじい様
もう何年も前から見かける一人のじい様。
雨が降ろうと、真夏の炎天下だろうと、大雪だろうと、彼はいつも歩いている。
年齢は80代の半ばかな?入れ歯が入っていない様子で、やせ型。歯がないと踏ん張れる時に大丈夫なのかと気になる。
数年前の母の情報だと、自宅まで特定できているのだけど、どなたなのかはわからない。10年以上も毎日相当な距離を歩いているのは間違いない。
ちょっと気になるのは何時でも歩く姿があることで、1日何回?何時間?歩いているんだろうと心配になる。暗くなっても歩いているんだろうか?身なりは季節ごとにちゃんとしているし、家族と同居されているようにも見えるけど・・・
コロナ禍で10カ月も帰省していなかったから、すっかりそのじい様のことは忘れていた。けど、全く今まで通りに歩いていらっしゃった。そしてマスクもしっかりしていた。
徘徊なのかウォーキングなのか?
実際のところそのじい様は杖は使ってないし足取りはしっかりしている。1日数千歩とか数万歩とか歩いているからか、さすがに足腰は鍛えられているような歩き姿。けど、道路の真ん中を歩いていることが多い。近所の人は彼のことはよくわかっているようで、彼が道路の真ん中を歩いていても徐行したりして、クラクションを鳴らすことはない。じい様も気づいて道路の端にゆっくり移動する。
彼は地元でも有名な歩くじい様で、皆わかっていて、じい様の歩くのを優先してくれているんだと思う。見守っているということだ。
いやいや、私の住んでいる東京の地元ではありえないことだ。多分すぐクラクションを鳴らされて、歩いているじい様はびっくりしてオロオロしてしまうんじゃないかと思う。
彼のことを徘徊しているじい様だと思っている地元人は多いようだ。本当のところはわからない。けど、歩くのが日課のそのじい様は確かに健脚なんだと思う。
1日8000歩歩くと健康にいいし、将来寝たきりにならないって説があるけど、彼のライフスタイルはそれが実践されているってことだ。
今日もじい様は歩いている。周りが気をつけているから転ばないで自由に歩いてほしい。