知っている野菜を言ってみてください

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認知症のこと

「俺の家の話」#2

金曜日のドラマ「俺の家の話」の第二話。
親の介護について考えさせられる話満載で見逃さないようにと思っている。

1話でもそうだったけどケアマネさんが観山家にやっている時、必ずすることがある。要介護の父親宗家に知っている野菜の名前を言ってみてくださいと・・・
これってgogo家の母が物忘れ外来の診察で毎回聞かれることと一緒。野菜の名前は昔からずっと知っている情報で新しい情報ではないが・・・宗家は知っている野菜も新しく聞かれた動物の名前もどちらも答えるのに大変そうだった。

母の場合は朝ごはんで食べた野菜をスラスラ答える。実は通院に向かう車の中でクイズ形式で野菜の名前を予習していたんだけど、観山家でも同じように事前に予習していたようだった。
野菜を10個言えたら安堵して、途中で口籠ると不安になって・・・
野菜を一つずつ言うことにこんなにもドキドキハラハラするものかと通院の度に感じている。

野菜テストをするお陰で母は日常的に野菜やお花のパズルとか、新しいことは覚えなくても前から知っているものは忘れないように楽しみながらゲーム感覚で頭の体操のようなことをしている。
ドラマではケアマネさんがテストしていたけど、月1度の通院は知ってる野菜テストもあるし、緊張感もあったりして母には刺激になっているのではないとか思う。

最近のことはすぐ忘れるけど昔のことは鮮明で

宗家の物忘れは認知症の典型的な忘れ方だと思った。
ごく最近のことや今話したことはすぐに思い出せない・・・数分前のことなのに忘れてしまう。
それに対して昔のこと・・・長年継続してきたことなどはしっかり覚えていて、まったく以前と変わらずにはっきりと鮮明な記憶がある。

宗家もお能のことはしっかりと稽古をつけられるし、認知症なんてなかったことのようだ。ヘルパーのさくらから振られたことは辛い忘れたい記憶・・・でも新しい記憶なので忘れたことは逆に幸いなことだと思う。

今まで通りにできることは続けて、変わらずに過ごす。忘れてしまったことは周りも気にしない。忘れたくて忘れるわけでもないし、覚えていられないだけ。
家族だからそんな親を見ていると悲しくなるし、その現実が受け止められない感情もある。

観山家は在宅介護が始まったばかり。父親が家で独りになった時に倒れてしまったところで終わったけど、どうなっちゃんだろう。
無事で介護度が進まないといいけど・・・すごく身近にいる家の話のように感じている。
見れば見る程すごいタイムリーなドラマだ。

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